コトコト日記


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今年もお節!

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伊勢外宮前料理店 cocotte山下 店主です。

今年もお節のご予約受付開始いたします!

毎年進化するお節^ ^

今年も限定20セット

¥22000 今年から税別でお願いいたします(税込23760)

受付は、11月30日締め切りです。

お渡しは、12月31日15:00〜18:00にcocotte山下まで受け取りに来て頂ける方に限らせていただいております。

ご予約は、0596-25-9910までよろしくお願いいたします。

いつもありがとうございます!

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by ise-cocotte | 2016-10-31 22:47

11月の朔日粥

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伊勢外宮前料理店 cocotte山下 店主です。

11月1日
朝粥 6:00〜8:00
栗と木の子のリゾット ¥900
やっぱり秋はこれですね^ ^

お弁当引き渡し 6:00〜12:00
サーモンと木の子のオムライス サーモンクリームソース ¥1100
野菜料理3種とミニチーズケーキも付いてます!

*朝粥のご予約は承っておりません

*朔日弁当部員の方は、あらかじめご予約の上、31日14:00までにお弁当箱をご持参いただきますよう宜しくお願い致します。

なお、10月30日は終日 五十鈴の森クラフトフェア出店のため店舗はお休みをいただきます。
お弁当箱をお持ちになられる際はお気をつけくださいね^ ^

いつもありがとうございます!

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by ise-cocotte | 2016-10-27 15:10 | メニューのこと

出張パン屋

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伊勢外宮前料理店 cocotte山下 店主です。
いよいよ山下製パン所としての営業もあと2日となりました。
たくさんのお客様からのお声掛け、ありがたいお言葉の数々、嬉しく思っています。

店舗の方はこの後少しお時間をいただきますが、
いろいろな方々の協力を得て、11月には場所を変えて、少しですがパンの販売ができることになりました。
今回は、山下製パン所の屋号ではなく”メガネのパン”(仮称)ということで、赤い四角の日にはcocotte山下で、青い丸の日にはoutinoworksさんのガレージで…それぞれ12時〜17時にパンの販売をさせていただきます。
ラインナップはまた追ってお知らせいたしますね。
食パンが無くて困る〜と思っていらしたお客様!
是非ともお出かけください^ ^

いつもありがとうございます!

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by ise-cocotte | 2016-10-20 17:25 | 山下製パン所

10月後半から11月の営業

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伊勢外宮前料理店 cocotte山下 店主です。

今月末から来月の営業のお知らせ
10月25日火曜日 カレーランチの日11:30〜14:00
おばんざいBAR 18:00〜21:00
26日水曜日 定休日
28日金曜日 通常営業&ヨイマチBAR出店
29日土曜日 通常営業&ヨイマチBAR出店
30日日曜日 五十鈴の森クラフトフェア出店
*店舗はお休み
11月1日 火曜日 朔日粥 6:00〜8:00のみ営業
*ランチ、ディナーお休み
2日 水曜日 定休日
9日 水曜日 定休日
15日 火曜日 定休日
16日 水曜日 定休日
17日 木曜日 ヌーボー&おばんざいBAR
18:00〜21:00
19日 土曜日 出張ウェディングパーティ
*店舗はお休み
23日 水曜日 定休日
30日 水曜日 定休日

よろしくお願いいたします^ ^

尚、11月17日木曜日 フランスヌーボー解禁日
久しぶりにパン屋のカウンターBARやります!
18:00〜23:00
10種のヌーボーと10種のサンドウィッチ
休業中ではありますが、カウンターでお待ちしております^ ^

いつもありがとうございます!
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by ise-cocotte | 2016-10-16 23:20

山下製パン所 閉店のお知らせ

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伊勢外宮前料理店 cocotte山下 店主です。

今日は、大切なお知らせです。

かねてから体調が悪かった山下製パン所の店長は、パン屋での仕事への復帰が難しく、退職することになりました。

この一カ月間、店長が戻るまではと限られたパンを焼く事でなんとか営業を続けて参りましたが、

本来の山下製パン所らしいパンを焼くことが出来ない状態で、

このまま続ける事はパン屋としても中途半端で、私達も苦しく思い、

この度誠に勝手ではありますが、10月22日土曜日をもちまして山下製パン所を閉店させていただく事に決めました。

思えば3年前、山下店長に思いっきりパンを焼いてもらいたいと始めた山下製パン所は、

本当にたくさんの方々に愛され、育てていただきました。

ストイックな性格ゆえに、万全じゃない状態で山下製パン所に立つ事はできないと言った山下店長の気持ちを代弁いたしまして、

心からの感謝の気持ちと、ご期待にお応え出来ないお詫びの気持ちを記します。

私達にとっても急な事で、戸惑いもありますが、

私達はまた新しい形で山下製パン所のスピリッツを受け継いだ商品を提供できる方法を模索し、

必ずあの場所で再開いたします!

その時まで、今しばらくお時間をいただけると幸いです。



*食パンのご予約は先着順で、角食、山食、全粒粉それぞれ各日各10斤までとさせていただきます。よろしくお願いいたします。

*なお、病状についての質問は、お答えしかねます。


ありがとうございます。




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by ise-cocotte | 2016-10-15 17:03

マリちゃん(その4)

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伊勢外宮前料理店 cocotte山下 店主です。

マリちゃん達のウェディングは、会場が決まって一安心。とはいかなかった。

マリちゃんは、ウェザインさんと会場とcocotteの間で挟まれて、どちら向いても一生懸命で疲れている様子だった。

私がいらん事言ったせいで、いろいろややこしい事になってしまったなぁ…と、本当にこれで良かったんかなぁ…と途中私は心配になって、ウェザインさんに聞きにいった。

”私はお節介が過ぎることがあるので、聞きに来たのですが、小川夫妻は本当は困ってませんか?
私が全力で料理したいと言ったばかりに、いろいろ難しくなってませんか?”

担当の吉原さんは、満面の笑みで即答してくれた。

”cocotteさんの料理を出したいというのがお二人の一番の希望なので、山下さんは遠慮なく突っ走って全力出しきってください!”

これを聞いて安心した。

やり切るぞ!

と。

やる気満々な私とは逆に、マリちゃんは不安でいっぱいだった。

ウェディングの詳細を考えなきゃならない段階で、自分達がやりたいウェディングとは?の迷宮に迷い込んでしまったみたいだった。

そもそもなんでウェディングパーティをやるのか?

ある時マリちゃんは言った。

”私達は、じゃないのがいい2人なんです”

何や?それ?

最初は意味がわからなかった。

聞くと、

”私達、こういうのじゃないのがいいよね〜とか、あんなのじゃないのがいいよね〜って、じゃないばかりで、こうしたいとか、これじゃなきゃっていうのが無い2人なんです”

これじゃ、ウェザインさんにプロデュースをお願いする意味がない…とマリちゃんは困り果てた顔だった。

そこでウチのスタッフの中の既婚者に聞いてみた。”結婚式どうした?すんなり決まった?”

スタッフのリエちゃんは、
”旦那がほぼ全部決めました”と言い

”え?そういうの花嫁が決めるんじゃないの?”

と聞くと、

”基本信頼してるんで”

と、さらりと言った。

”基本信頼してるんで”

この言葉にマリちゃんは更に頭を抱えることになった。

”ああああ〜。私、基本信頼してないんだぁ〜”

一同爆笑…マリちゃんらしい…

でも、さすがウェザインさん!打ち合わせであれこれ話しながら、2人をちゃんと納得の入り口まで連れて行き、腹にストンと落ちるところまで導いてくれた。

そして、マリちゃんと小川がウェディングのコンセプトにしたのは

”めぐりめぐってあたりまえ”

いろいろいろいろあったけど、今まで出会った方々に、

あたりまえに感謝したい。

特別変わったウェディングじゃない

めぐりめぐってあたりまえ。

そんなウェディングパーティにしたいと2人は決めることができたのだ。

そんなこんな日々を乗り越えての当日、

料理はと言うと、

野菜のテリーヌ伊勢菜園のブーケを添えて
小川夫妻が大好きな野菜たっぷりのテリーヌ
花嫁のブーケをイメージしたサラダを添えました

焼きなすの冷たいスープ
小川が伊勢に赴任して初めて入ったレストラン(cocotte山下)で初めて食べて心に残ったスープ

伊勢海老のパイ包み 空芯菜のソテー添え
列席者は全員県外からのお客様ばかり。
せっかく伊勢に来たんだからということで!

松阪牛のローストビーフ 宇陀金ゴボウ添え
せっかくなので、やっぱり松阪牛!
野菜バイヤーの小川一押しの宇陀金ゴボウを添えて

オペラ
小川夫妻のリクエストはチョコレートケーキ
これから大人の階段を登って行く2人に、
チョコレートケーキの中でも幾層にも重なった
味わいが大人なケーキ 洋梨のソルベ添え

まめもさんのハンドドリップコーヒー
スタッフが並んで一斉にハンドドリップ

そして乾杯は、ココファームワイナリーさんの”あわここ”
小川と初めて会ったあのワイン勉強会に講師として来てくれてたのはココファームワイナリーの西さんだったから^ ^

ワインも同じくココファームワイナリーさんの
農民ドライと農民ロッソ

やりきった。時間もぴったり!

私達cocotteメンバーは新旧合わせて12名、相可高校の生徒さん11名、総勢23名での料理提供だった。

私の人生の中で、今後こんなに大勢のスタッフを動かす瞬間は来るだろうか?

指示が次々と行き渡り、皆がキビキビと働くフロアを見ながら、あ〜気持ちいい〜と密かに思った。

いろいろいろいろいろいろいろいろありましたが、マリちゃんに感謝!小川に感謝!ウェザインのみなさんに感謝!相可高校の先生と生徒さんに感謝!列席のお客様に感謝!


マリちゃんが退職してから今日までの2年間ちょっと。

ある時言ってくれた言葉が胸に残っている。

”私は、今はシェフのお手伝いしかできないけれど、いつか、もっと力をつけて、シェフと対等になれる日が来たら、その時はシェフに力を貸せる人間として役に立ちたいね、と小川と話したんです”

って。

2人が忘れても、私は忘れないぜ!

2人といつかまた力を合わせて何かできる日まで!

お幸せに〜


長文お付き合いありがとうございます!













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by ise-cocotte | 2016-10-14 23:26 | 日々のこと

マリちゃん(その3)

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伊勢外宮前料理店 cocotte山下 店主です。

マリちゃんとは、在職中は挨拶程度しかしなかったのに、退職してからは本当によく話した。

マリちゃんはいつも、言葉1つ選ぶのも出してはしまい、違うの探して出してはまた引っ込めて、自分の気持ちになるべく近い言葉で伝えようとして、いつもあらぬ方向に行き、しっくりこない様子だった。

そんなマリちゃんの話を聞きながら、彼女の選ぶ言葉と言葉の間にある真意を一緒に探していく作業は、私にとってはとても楽しいものだった。

だいたい、人は皆違うから、だいたい伝わればokという時も場合もあるし、この人にはココだけはわかってほしいという時もある。

わからないからこそ、思いやれるという事もあるし、わからないから功を奏す事もある。

私はその辺、話を言葉の連なりだけでなく、風景として伝えたいと思うところがあるので、なんか共感できた。

同じ言葉でも横に緑の森があるのと、忙しい朝のラッシュの風景があるのとでは、意味は違ったものになると思うのである。

マリちゃんの言葉を拾って、想像力を働かせ、確認しながら、できるだけマリちゃんの心の中を空気中に生み出す。共同作業のようで、話した後は、ちょっと疲れるくらいの楽しい時間だったし、自分も考えさせられた。

そんなマリちゃんと小川の結婚式作りはすんなりとは進まなかった。

もともとウェザインさんのウェディングは、自由度が高いのが魅力で、結婚する2人の意見がとても大切なのであるが、

when why where how が、???だったせいか少し時間が必要だった。

年が明けてお正月気分も抜けた頃、2人はウェザインさんに再訪した。

2人は丁寧なヒアリングを受け、ウェディングに対する価値観を共有し、ようやくウェディングのコンセプトが決まり、次の打ち合わせに向けて準備しなければならない案件を抱えて意気揚々と奈良に帰る前にcocotteに寄ってくれた。

そして嬉しいことに、2人は私にウェディングの料理を担当して欲しいと依頼してくれたのだ。

結婚式には呼んでもらえるかなぁ?ワクワク^ ^

くらいに考えていた私は、

最初ビックリしたけど、嬉しくてすぐに快諾した
のも束の間、その内容を見せてもらって私は何か嫌な予感がした。

その予感は、ただただ私の心の中だけの問題で、
”やる気が出ない” という、何とも申し訳ない大人げない感情だった。

全力を出し切れない=喜んでもらえない

そんな様子が頭にすぐに浮かんだ。

普通だったら言わないかもしれないけれど、私はそのままなんとかやりきる気になれなかった。

”ごめん。これ、悪いけど全くやる気にならんわ”

言ってしまった後、しまった!って思ったけどもう遅かった。

2人の顔は一瞬にして曇り、

しばらく無言になった。

そんな中、小川がまず口を開いた。

じゃあ、よりシェフがやりやすいやり方を探しましょう。

そしてすぐにウェザインさんに電話をして料理の部門を考え直したいと話してくれた。

そこからまず、会場探しが始まった。

”私が自由に使えて、うちのスタッフを連れて行って料理を作ってサービスできる会場”

ウェザインさんが探してくれるかもしれないけれど、私のワガママだからこちらも全力を尽くしたい。

あちこちに問い合わせて、知り合いに聞いてみたが、場所と厨房だけ貸してくれる大きな会場というのはなかなか無い事がわかってきて皆で途方に暮れた。

そんな中、スタッフの美穂ちゃんが自分の母校である相可高校に聞いてみてくれると言い出し、事態は一変した。

なんと!高校生レストランで有名な、まごの店を借りられる事になったのである。

つづく…

今日も長くなりました。

いつもありがとうございます!






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by ise-cocotte | 2016-10-12 00:13 | 日々のこと

マリちゃん(その2)

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伊勢外宮前料理店 cocotte山下 店主です。

我が社の社風である、”得意分野を活かそう!”

ということで、前職でフライヤーとかポスターを作る仕事をしていたというマリちゃんに

だんだんとそういう仕事を任せるようになっていた。

まず、取り掛かったのはアイスコーヒー始めましたのポップデザイン。

小さな小さな仕事だし、地味〜だけど、マリちゃんは自宅で何度も何度も作り直して、可愛い三角のアイスコーヒーのお知らせを作ってくれた。

その次は、スムージー始めました!の旗(笑)

いろいろ工夫して、外を歩くお客様に目に止まる仕掛けを作ってくれた。

そして遂に、大きな仕事!

マリちゃんは山下製パン所1周年の記念手ぬぐいのデザインを任されたのだ!

スタッフ一人一人の手書きのイラストをイラストレーターでデータ化して、

手ぬぐい業者とやりとりして、素敵な手ぬぐいを作ってくれた。

で、そのすべての仕事たちの影に居たのが、小川(彼氏)である。

マリちゃんの苦手なところや、できないところを手助けして、

よくよく聞くと、7割がた小川が世話を焼いてくれたという。

その頃から小川は、私達に”小川本部長”と呼ばれていた。

ただ、私は会ったことは無く、ただ、影の存在として認識していただけだった。

そんな小川に初めて会ったのは、ウチの店で時々開催するワイン勉強会の日

既に休みがちになっていたマリちゃんを差し置いて、小川は、スタッフの彼氏という不思議な立ち位置のまま単独でワイン勉強会に参加しに来た

そして掴みどころのないキャラで、すぐに皆に”小川!”と、呼び捨てされるようになったから不思議である

小川はその後も、マリちゃん抜きでcocotteに家族で食事に来てくれたり、マリちゃんとcocotteの橋渡し的な存在で、

”マリちゃんには、何か作る仕事が良いんじゃないかと思うんですよね〜”と小川はいつも言っていた

程なくして、小川は奈良県に転勤になり、マリちゃんも一緒に引っ越していった。

小川は新潟市出身、マリちゃんは佐渡島出身、ああ、もう伊勢に来ることも無いんだろうなぁ…

チョット寂しい気持ちになった事を覚えている。

そんなある日、マリちゃんから手紙が届いた。

可愛らしい封筒の中には、ぎっしりと便箋が詰まっていて、これまた可愛くて大きな文字がびっしり書かれていた。

4枚目をめくると、唐突に便箋の柄がガラリと変わり、何故かなぁ?わざと?違う日に書いた?

よくよく聞くと、書き始めたら止まらなくなって便箋が足りなくなって違うのを使ったそうで、全部で7枚もあった。

私はそんなマリちゃんからの手紙を嬉しく思った。

いろいろあった伊勢だけど、マリちゃんにとって嫌な思い出の場所にならなければいいなぁと思っていたから、

手紙が来るってことは、嫌じゃ無くなったって事だな…と、ジーンと来た。

それから時が流れ、マリちゃんは小川と入籍して小川マリちゃんになり、また働き始めたと報告してくれた。

田舎の駅前のファストフードのチェーン店のバイトだからと、マリちゃんは恥ずかしそうに言ったけど、

そこでまた、緊張した顔でテンパりながら働くマリちゃんを想像してニヤけてしまったのは内緒。

まだ、まだまだ、やりたいこととできる事のやりくりが難しく、こんなんで良いのかなぁ…と、毎日思ってます。というマリちゃんに、パン屋の店長が2周年の記念バッグのデザインを発注したいと言い出した。

頼んでみると、喜んで、”全力でやります!”と、鼻息荒くokしてくれ、マリちゃんとのやりとりが再開した。

マリちゃんは、夫婦でcocotteの改装作業を手伝ってくれたり、5周年のお知らせハガキの作成、5周年のパーティ、お盆、カランコロン音楽祭等立て続けに手伝いに来るようになった。

久しぶりに来た時は、まだまだパン屋には息を止めないと入れない状態で、皆で、息して!息!と、冷やかしたものだ(笑)

マリちゃんは、予想通りテンパり、自分を追い込み、途中音信不通もあったりしたが、息も絶え絶え最終締め切りに間に合わせ、なんとか2周年記念バッグを作り上げた。

その頃かなぁ、マリちゃんと小川が結婚式をしたいと言い出したのは…

私は思い立ち、アポ無しで、いつもお世話になっている近所のウェディングプロデュースのお店に連れて行った

それがウェザインさんである

とりあえず2人をウェザインさんに置いて、何かしたいらしいから、話聞いてあげて〜とだけ言って帰って来たっけ

その後2人はウェザインさんにプロデュースをお願いすることを即決して奈良に帰って行った

続く

今日も長文にお付き合いいただきありがとうございます^ ^












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by ise-cocotte | 2016-10-10 23:04

マリちゃん(その1)

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伊勢外宮前料理店 cocotte山下 店主です。

まりちゃんは2014年の3月に山下製パン所の製造希望の新人として私達の仲間になった。

線が細くて真面目そうなマリちゃんは、予想通りの頑張り屋さんで、

cocotteに来る時はいつも走って来て、くだらない話もそこそこに走って帰る子だった。

たまにパン屋で見ると、顔面いっぱいの緊張感と、焦りが浮き出ていて、いつも見るたび冷やかした。

頑張り過ぎだよ、気負い過ぎ、良い子ちゃんを演じなくてもいいんだよ〜

と、思ってたっけ…

イジルといつも、反射的にちょっとした攻撃を含めた防御に入り、スルリとかわすマリちゃんは、

なんだか猫っぽいなぁと…捨て猫っぽいなぁと、思った記憶がある。

素のマリちゃんってどんな子なんだろう?
腹を割って話せる同僚はいるのかなぁ…?

って、ちょっと心配だった。

新潟出身のマリちゃんは、たまたま前職の配属が伊勢度会で、たまたま伊勢に来ただけで、同棲してる彼氏以外に、家族も知り合いも居ない様子だったからだ。

そんなマリちゃんが、休みがちになったのは、夏になりかけの頃だった。

最初は、身体がついてけないのかな?と、思っていたけれど、

連絡も無しに休むようになって、ピンときた。

ああ、精神的に参ってるんだな…

って。

ちゃんとした真面目な子だから、普通だったら必ず連絡をくれるはず。

これは、体力の問題よりも深いぞ…

と、思った。

私はcocotteに居るので、パン屋のスタッフ達がどんな顔してどんな思いで働いているのかは、あまり良く知らない。

でも、ちょっとした顔色や声色、返事なんかでなんとなく調子良いか悪いかわかるものだ。

とは言え、パン屋の事にあれこれ言うのも筋が違うなと思っていた。

そんなある日、たまたま休日に入っていたランチboxの仕込みで1人出勤してcocotteに居たら、

マリちゃんがフラリと現れた。

休日にマリちゃんを見たのはその日が初めてだったし、私服を見るのも初めてだった。

”シェフ…チョットだけお話するお時間いただけますか?”

マリちゃんは、あまり元気の無い様子で緊張気味にポツリと言った。

あ、来たな…退職願いだな…

ピンときた。

が、1人での仕事に思いのほか手間取っていた私は、ランチboxの予約時間に間に合いそうも無く…

”このランチboxの引き渡しが終わるまで、チョット待ってて!”

と、マリちゃんを待たせる事にした。

が、1人で頑張っても間に合わなさそうな雲行きになり、

気がつくと、マリちゃんは

”シェフ、何か私に出来ることありますか?”

と、手を洗い始めた。

”じゃあ、これお願い!その後これ!!”

と、ビシバシ仕事を振り、

なんとか納期に間に合わせる事が出来た。

あれが、マリちゃんとの初仕事だった。

その後、ふう〜と一息して、向かい合ってテーブルに着き、

さあ、退職願い聞くか…って腹をくくって聞く姿勢に入った。

が、最終的にはマリちゃんの口から、退職の言葉は出なかった。

その日話した内容は、あまり良く覚えてないけれど、

初めて、マリちゃんが素直に腹を割って話してくれた気がした。

見栄を張らず、意地を張らず、自分でも消化し切れない思いや感情なんかも、言葉を探しながら、1つづつ丁寧に表現してくれた。

私にも昔、似たような経験があったから、そのときのことを思い出しながら、こうしてみたら?とか、あの本読むと良いよ。とか、いろいろ本気で聞けたし、応えることが出来た気がした。

そして、私はマリちゃんに宿題を出した。

休む。働く。辞める。自分で決められるようになったら話しに来て。と。

何日か過ぎ、夏も盛りになった頃、

またまた私が1人で営業していた”暗闇ワインバー”に、マリちゃんが彼氏と来てくれた。

ヒョロっとした頼りなさそうな彼氏は、”ビールください” と、アッケラカンと言って、

緊張感バリバリのマリちゃんを前に、美味そうにビールを飲みながらくつろいでいた。

ひととおりお客様も退いてきたので、マリちゃんのテーブルに行くと、

暫くして、涙をいっぱいに溜めたつぶらな瞳で私の事を見上げて、マリちゃんは退職願いを口にした。

相変わらず彼氏はひょうひょうとくつろいでいる。

チョット彼氏の心理状態を疑ったけど、気にせずマリちゃんの方を見て私は笑顔で言った。

”ちゃんと決められて良かったね”

あの日から、退職を決めるまでの道のりをマリちゃんはその後話してくれた。

小川(彼氏)が毎晩話を聞いてくれた事、小川が私が勧めた同じ本を読んで理解するのを手伝ってくれた事、小川がマリちゃんを養うと言ってくれた事、今日来ることも小川が背中を押してくれた事…

なんだ、小川、いい奴じゃん(笑)

このヒョロっとした三白眼の男が、実は海のように心が広いとマリちゃんは言う。

ふと見ると、小川は相変わらずひょうひょうと、薄ら笑いを浮かべながら、

”マリちゃん、頑張ったね〜”

と、上から目線(三白眼)でマリちゃんを見ていた(笑)


まだまだ続く…(笑)

長文お付き合いありがとうございます^ ^

















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by ise-cocotte | 2016-10-09 22:28 | 日々のこと


小さな料理店店主の日記。
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