コトコト日記


カテゴリ:フランス道中記( 47 )



   帰国。


 伊勢外宮前料理店 ココット山下 店主です。

 今日は、

 いよいよ帰国のお話。

 
 帰国前に、

 スーツケースを見たら、

 本当に何も入ってなかった。

 1年前に成田で荷物を計った時、なんと47kgあった。

 それこそ、何でも持っていかないと不安だった。

 爪切りや、裁縫道具、使い捨てコンタクトレンズ、アイロンとアイロン台まで持っていた。

 ”山下さんなら、たいていの物持ってるよ”

 と、

 仲間から、重宝がられた。

 あれから1年。

 シャルルドゴール空港で、荷物を計ると、14kgしかなかった。

 サムソナイトの中で当時一番大きかったスーツケースは、空でも8.6kg。

 本当にスカスカのスーツケースになっていた。

 旅行ではないのだし、またすぐに戻ってくるから。と、

 お土産も買わなかった。

 ”無” の心境でチェックインしたものの、

 係の人が言うには、

 ”関西空港行きの便がオーバーブッキングです。ご協力お願いできませんか?”

 ”???”
 
 そんな事、本当にあるんだ。。。

 帰国を急ぐでもなく、特に予定もないわたしが協力しないわけにはいかない!

 またまた馬鹿正直に、

 ”良いですよ”

 と、言うと、

 パリ~成田~羽田~関空という長旅になるらしい。

 お礼として、

 1、現金5万円

 2、エールフランスのクーポン券10万円分(期限1年間)

 どちらかを選んでくださいと言う。

 迷わず2番を選んだ。

 1年以内にフランスに戻ってくる予定だったし、

 自分をそう仕向けるためにも、2番を選んだ。

 結果。

 大阪に着いた頃には、衰弱していた。。。

 シャルルドゴールで待たされた上、

 走らされ、

 成田に着いた途端、羽田行きのシャトルバスに乗り込み、

 羽田でもまた待たされ、

 気がつくと、26時間が経っていた。。。

 パリで、わたしと同じように協力した中には、

 成田からそのままJRで東京駅~大阪まで新幹線で帰った方々もいた。

 現金で5万円もらえば、

 そうした方がよっぽど楽だし、早いし、浮いたお金で美味しいものを食べよう!

 っていう、楽しい相談が聞こえてきた。

 ああ、そうか。

 ちょっと判断を誤ったかな?

 でも、

 わたしはまたフランスに来たいし。。。

 などと考えて。。。

 やっと着いた関空。

 空港で、特にお腹もすいてなかったけど、

 なぜか、ラーメン屋さんに入った。

 寿司でも、うなぎでも、うどんでも、お好み焼きでもなく、

 ラーメン屋さんに入ってしまった。

 ずーっと食べたかったというわけでは無い。

 むしろ、フランスにいる間に一度も食べたいと思わなかったものの1つかもしれない。

 が、

 まっすぐにラーメン屋さんに入っていた。

 これは、いまだに謎である。

 1年ぶりに使う日本円。

 これだけは、取っておいて良かったと思った。

 味は覚えていないけれど、

 一人でラーメン屋さんに入れるようになったんだなあ。。。

 と、ちょっと成長した気分になったのは覚えている。

 シャトルバスに乗って上本町の駅へ

 近鉄の切符売り場で、

 係の人が、スーツケースをちらっと見て、

 ”その荷物も持って乗車されるなら、一番前の席が良いですね”

 と言われ、無意識に

 ”oui”

 と言ってしまい、あわてて

 ”はい!”

 と言い直した。

 わあ。

 やっぱり変な日本人になってる!

 
 明日からの身の振り方も決まっていないわたしは、

 軽くて大きいスーツケースを持って、

 伊勢に帰ってきた。


 つづきはまた次回。


 今日もありがとうございます。




 
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by ise-cocotte | 2011-01-19 20:22 | フランス道中記

久々に。フランス編。


 伊勢外宮前料理店 ココット山下 店主です。

 昨日から、

 直島時代の同僚が伊勢に遊びに来てくれていました。

 昨年1年間フランスのパリで生活をしていた彼女は、

 パン職人。

 1年半ぶりの再会でした。

 いろいろな話をしながら、

 フランスの事、いろいろ思い出しました。

 
 で、

 久々に、フランス道中記の続きです。


 アルザスを後にしたわたしは、

 帰国の前にもう一度ルーアンに向かいました。

 フランスに行って、一番美味しいと思ったレストランは、

 ルーアンで働いていた店だったからです。

 もう一度、帰国前に行っておきたいと思い、

 パリ経由でルーアンへ日帰りです!

 
 半年ぶりに訪れたレストランは、

 やっぱり美味しくって、

 チーズや、ワインもたっぷりいただいてしまったなぁ。。。

 あー。思いだせないけれど、美味しかった事だけは思いだせるなぁ。

 食後、厨房をのぞくと

 新しい日本人キュイジニエがいました。

 新しい人が次々に来るんだなあ。。。

 そう思いながら、

 皆に別れのあいさつと再会の約束をして、パリに帰る列車の中

 本当に、帰ってこられるのかしら。。。

 そう思いながら。。。


 なんと!ここで出会った日本人キュイジニエとも、

 またまたビックリの再会を果たします。

 お楽しみに!


 明日はいよいよ帰国のお話。

 今日もありがとうございます。


 

 
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by ise-cocotte | 2011-01-18 17:17 | フランス道中記

ストラスブールに来た目的。


 伊勢外宮前料理店 ココット山下 店主です。

 今日はフランス道中記の続き。

 余裕がある日でないとしっかり思い出せない10年前の日々。。。

 今日は帰宅が早いので、ちゃんと思い出します!


 そもそも、

 最後の旅の目的地になぜストラスブールを選んだのか?

 思い出してきました。

 一皿の料理を食べたくって決めたって事。

 そうなんです。

 どうしても食べないと!

 そう思っていた料理がそこにはありました。

 それは、

 仲間に聞いていたシュークルート。

 ストラスブールのはずれにある2つ星のレストラン ”ル セール” の料理です。

 そこのシュークルートにはフォアグラが ”デーン!!!” と乗っている。

 それだけ聞いただけで、 ”絶対美味しい” と確信していました。

 シュークルートは、アルザス地方の料理で、

 キャベツを塩漬けにして発酵させたもの。

 ドイツとの境にあるだけあって、

 食べ物も共通点が多くあります。

 本来、素朴な郷土料理として、

 あまり高級店ではお目にかかれないシュークルートも、

 そこのお店ではすっかり看板!

 フォアグラを乗せて ジャジャーン! と出てきました。

 幸せ。幸せ。。。

 これを食べてみたくってアルザス地方に来たのだよ。

 一緒に行ってくれた彼は2度目だったので、

 最初はあんまり乗り気ではなかったけれど、

 やっぱり来て良かった。と言ってくれました。

 当時のアルバムを見ると、

 シェフと写った写真がありました。

 またいつか行ってみたいなぁ。。。

 きっと昔みたいに食べられないんだろうなあ。。。

 なーんて。

 
 また食べに ”わざわざ” 行きたい!

 ”ル セール” のように、そう思ってもらえる店に

 ココ山もなれますように。

 努力します。


 いつもありがとうございます。
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by ise-cocotte | 2010-11-29 22:48 | フランス道中記

食べる食べる!


 伊勢外宮前料理店 ココット山下 店主です。

 今日もフランス道中記の続き。

 いよいよ佳境です!


 さてさて、

 本題に入ると・・・

 わたしたちの欲望は食べる事!

 二人の意見がバッチリ合い、

 早速レストラン選択へ。。。

 3日間で

 3つ星、2つ星、大衆的星無し、カフェ、ワイン畑 etc...

 どんだけ食べる!?

 っていうくらい食べまくりました。

 その時の写真を見ると、

 今も恥ずかしい(>_<)

 パンッパンです!

 今より10KGは太ってた!

 でも、

 ちょとまたやってみたい。

 どんだけ食べられるか。

 あの時の欲望が今もあったら。。。

 
 恐ろしい。恐ろしい。。。

 食べられるって幸せ。


 この美食の旅の内容は、

 また次回につづく。。。



 いつもありがとうございます。
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by ise-cocotte | 2010-11-25 00:33 | フランス道中記

ストラスブールの再会。


 伊勢外宮前料理店 ココット山下 店主です。

 
 今日はフランス道中記のつづき。


 1年ぶりに会う彼は、ちょっと雰囲気が変わっていた。

 何が変わったんだろう??

 しばらくして解った。

 日本っぽい。

 1年前に彼と働いていた頃は、

 彼はすでにフランス滞在歴1年で、こなれた感じだった。

 こなれた感じというのは、

 フランスにいる日本人キュイジニエっぽかった。という意味。

 だいたいの日本人キュイジニエは、

 観光客だと思われないように、

 あまり小奇麗な服装はしない。

 そのうえ、ほとんどの男性は美容室にいかない。

 自前のバリカンを持ち歩いて、いつでも坊主頭の人も多く、

 友達同士で切り合ったりするので、

 どこかあか抜けない髪形だったりする。

 女性であるわたしも、

 田舎暮らしの時は自分で切っていた。

 仲間の髪を切ってあげていたこともある。

 そういう細かなところで、

 フランスに長くいる料理人は、

 ある意味独特のこなれ方をする。

 
 1年ぶりに会う彼は、

 1年分の日本の香りがした。

 小奇麗な服装、

 髪形もちょっとおしゃれになって、

 あぁ。日本人だ。

 と思った。


 わたしももうすぐ日本に帰る。

 わたしもちょっと変な日本人になって、

 帰ってからちょっとづつ日本の香りがしみこんで、

 小奇麗になるのかなぁ。。。

 なんて思ったりしたのを思い出す。


 続きはまた次回。


 いつもありがとうございます。

 

 
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by ise-cocotte | 2010-11-24 09:01 | フランス道中記

いざ!ストラスブール!


 伊勢外宮前料理店 ココット山下 店主です。

 今日も引き続き

 フランス道中記。


 パリからストラスブールに向かう列車は

 いわゆる普通の列車。

 TGV(フランスの新幹線)ではない。。。

 かなり、簡素な。

 つまり、デラックスシートではない。

 したがって、4時間の長旅は。。。

 おしりが痛い。。。

 とにかくまず

 座り続ける苦痛を思い出しました。。。

 ストラスブール=遠い!

 そう思ってしまうのはそのせいかも?


 まあ、それはさておき

 ストラスブールの駅に着いたわたし

 ひとまず宿を探します。

 3泊はしたいので、贅沢はできないしなぁ。

 なんて考えつつ、

 程良いホテルを発見。

 チェックインして、

 まず初めにむかったのは

 大聖堂!

 これが見たかったのよ!

 深いレンガ色と茶色のグラデーションが美しい

 重厚で堂々としたストラスブールの大聖堂。

 路地を曲がったらいきなり目の前に現れた!

 本当に美しい!

 なんとか写真に残したいと

 いろいろな角度から挑戦してみたけれど、

 ストラスブールの大聖堂は街の中にあって、

 全景を写真に収めるのは不可能ということに気付いた。

 辺りの土産物屋さんに入って絵葉書を見ても

 皆、他の建物が写っていたり、

 背景をうやむやにしてあったりで、

 全景の物は無かった。。

 それなら、目と心に焼き付けましょう!

 と、かなりの時間をかけて360度からの姿を見てまわった。

 例にもれず、

 中に入り、自分の席を見つけ、

 しばらく佇んでいた。

 1年間を振り返って、

 ストラスブールに来られたなぁ。。。

 一人ただただ喜びをかみしめていた。

 本当は、

 明日からどこのレストランに行って、何を食べよう?

 ワイン畑も見に行きたいし。。。

 なんて考えていた様な気がする。

 明日からの計画を立てよう!

 そう思い、ホテルに戻った。

 
 ホテルの部屋でミシュランガイドを見ながら

 このレストランに行きたいけれど、1人ではなぁ。。。

 やっぱり、ここにしとこうかなぁ。。。

 あれこれ悩んでいると

 不意に携帯電話が鳴った。

 ”アロー?”

 見覚えのない番号からだったから、

 一応フランス語で出てみると

 ”山下さんですか?お久しぶりです”

 一瞬誰だかわからなかった。

 ”2日前にフランスに着いて、まだ山下さんフランスにいるよなぁと思って連絡したんです”

 ええッ!

 そう!彼です!

 フランス1件目にお世話になったレストランにいた日本人キュイジニエ。

 3週間だけ重なって、1年以内にフランスに帰ってくると言っていた彼!

 ”そうかぁ。ひさしぶりですね!帰ってきたんだ!”

 ”わたし今、帰国前の旅行中でストラスブールにいるんです”

 そう言うと、

 何と!

 ”自分も今ストラスブールに着いたところです!”

 二人で同時に

 ”ええっ?”

 本当に運命の再会!?

 リヨンの近くに働くレストランが決まっている彼は、

 せっかくだから行ったことのない街でフランス語の勉強をしようと

 ストラスブールの家庭にホームステイしながら語学学校に通う予定だそうで、

 2週間程滞在するという。

 何という偶然!

 
 つのる話は後にして、

 駅で早速待ち合わせてお茶することにした。


 あるんですねぇ。

 偶然って。


 この続きはまた後日。。。



 いつもありがとうございます。
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by ise-cocotte | 2010-11-18 00:16 | フランス道中記

久々のパリ。。


 伊勢外宮前料理店 ココット山下 店主です。

 今日も引き続きフランス道中記。


 リモージュを後にしたわたしは

 一路パリに向かいます。

 パリのサンジェルマンデプレに住んでいる友達に

 宿泊のお願いをしてみたところ、

 都合がつかず。。。

 そのアパルトマンの隣のホテルなら空きがあるよと

 教えてもらいました。

 パリの人気の場所にあるのに安い!

 特に疑問も持たず

 “ラッキー!”

 くらいの気持ちでホテルに着くと、

 小さい小さいホテル。

 6階建て。。。

 6階の屋根裏部屋。。。

 エレベータ無し。。。

 階段幅は約80cm。。。

 大きなトランクを持って

 登る。。登る。。登る。。登る。。。。。

 安いのは。

 このせいか。。。

 
 部屋について、

 息を整え、

 そもそもこのトランク

 なんでこんなに重いん???

 中身を改めて見直す。

 1、大切な包丁セット  <重>

 2、ミシュランガイドブック  <重>

 3、和仏辞書  <重>

 4、仏和辞書  <重>

 5、料理書  <重>

 6、手紙達  <重>

 7、洋服

   以上。。。

 重い物ばっかり。。。

 あと1週間。。

 要らないものは送ってしまおう!

 1、の包丁は送れない

 2、のミシュランガイドはわたしの地図代わりだし。。。

 3、4、5、6は日本に送ろう。

 7、はもう夏物だけにして冬物はあげてしまおう!

 かなりの減量。

 この頃には本当に物欲など無かった。

 ただし、

 食欲と

 見たい知りたい欲はすんごい事になっていた。


 パリでは久々に日本人の友達とお茶したり、食事したりした。

 あぁ。パリって都会で便利だけれど、

 わたしは田舎が合っているなぁ。。。

 そう思いながら、

 一番行きたかった地方

 アルザス。

 いざ!ストラスブールへ!


 続きはまたこの次。。。



 いつもありがとうございます。



 
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by ise-cocotte | 2010-11-17 10:40 | フランス道中記

フランス北上!


 伊勢外宮前料理店 ココット山下 店主です。

 今日は久々に

 フランス道中記。

 ゆったりのんびり楽しかったルールマランを後にし、

 パリに向かう道を考えていた。

 フランスも日本と一緒で、

 パリから地方に行く路線は豊富にあるが、

 地方と地方をつなぐラインは縦ラインしかなく、

 横で繋がるラインを見つけるのは一苦労だった。

 日本で言うと、

 岡山へは新幹線でシューっと行けるけど、

 岡山から鳥取にはどうやって行こう?

 みたいなものである。

 面倒な乗換えや

 時間のロスが無いように行くことばかりが良い事ではない。

 わたしはわざと行ったことのない街、

 知らない街に寄る列車は無いか調べていった。

 そんなこんなで

 途中、30分だけ街を散策したり、

 予期せぬ列車トラブルで途中下車し、

 宿を探して歩くことになったり、

 本当に行き当たりばったりだった。


 ニーム~マルセイユ~トゥールーズ~リモージュ

 このあたりまでは

 距離はさほどでもないのに

 2日くらいかかったような気がする。


 リモージュはフランスに来た頃に訪れた街だった。

 リモージュ焼の美しい陶器が有名な街で

 日本のフレンチシェフ達は皆

 ここのお皿に憧れていた。

 日本で買うと本当に高価。

 フランスでもそんなには変わらなかったように思う。

 旅人だったわたしは

 お皿は買えなかったので

 小さな指抜きを買った。

 指抜きとは、

 お裁縫をするときに指の先にはめて使うもので

 針を押す時に指を保護する役割がある。

 わたしは手作りが好きなので、

 迷わずそれを買うことにした。

  残念なことに、その思い出の指抜きは失くしてしまったけれど。。。

  また買いに行こう!

 
 リモージュからパリは一直線!

 久々のパリにわくわくした。


 次回はパリでのお話

 
 いつもありがとうございます。





 
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by ise-cocotte | 2010-11-16 09:55 | フランス道中記

ルールマランの休日


 伊勢外宮前料理店 ココット山下 店主です。

 旅先で、

 あなたは何を優先しますか?

 せっかくだからいろいろ見聞をひろめたい。という方

 とにかく楽しみたい。という方

 ゆっくり自分の時間を持ちたい。という方。

 いろいろあると思います。


 学生の頃から旅行が大好きで、

 いろいろなところに旅をしましたが、

 その頃は、もっぱらショッピングと食べ歩き!

 そんなわたしも

 社会人になってからは、

 だんだんと

 一人旅が多くなったせいもあって

 自分の時間をつくる旅になってきた。

 居心地の良い場所を見付けて

 本を読んだり、

 美術館の好きな空間の中で

 ただただボーっとしてみたり。。。

 自分探しの旅ではないけれど、

 自分を感じる旅にでる。

 そんなかんじでしょうか?


 フランス、ルールマランでも

 ギャラリーでボーっとして、

 テラスで本を読んで、

 そんな休日を過ごしたなぁ。。。


 たまには必要な時間です。

 進め!

 の時と

 休め!

 の時。

 人には

 どちらも必要な気がします。


 今日もありがとうございます。
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by ise-cocotte | 2010-11-07 06:59 | フランス道中記

ムーラン ド ルールマラン


 伊勢外宮前料理店 ココット山下 店主です。

 今日はフランス道中記の続き

 
 ルールマランはちょっと素敵な街だった

 都市にあるようなチェーン店は無く

 そのかわり

 アトリエっぽい雑貨屋さんや

 ギャラリーが

 ぽつりぽつりと街に溶け込んでいたので、

 小さな小さな街だったけれど

 歩くのがとっても楽しかった。

 
 奮発して取ったホテルの部屋は

 そのオーベルジュでは最低ランクのもの

 それでも本当に素敵だった。

 窓から見える中庭の景色は南仏の花々で包まれていて、

 壁紙は見たことも無いような、

 しかも明るい気分になるもの

 ベッドも大きくって、

 リネン類も素朴だけれどかわいらしい。

 ”あぁ。こんな素敵な部屋に一人で泊まるなんて。。。”

 次に来る時は、

 誰かといっしょに来よう!

 強く思いましたねぇ。。。

 
 さてさて、

 一番の目的は食事。

 2つ星のレストラン!

 ここのシェフは、

 当時3つ星を2店舗所有していたシェフのもとで働いていた経験があり、

 ハーブや野草を個性的に使った料理が特徴でした。

 それ以上に特徴的だったのは

 そのコスチューム。

 だいたいのシェフは

 トックというシェフの帽子をかぶり

 コックコートという、いわゆるコックさんが着る上着を着て

 タブリエと呼ばれる前掛けをして仕事をします。

 が、

 ここのシェフは

 黒いつば付きの帽子をかぶり、

 白い、スモックのようなひざ丈の白衣を着ています。

 ちょっと見ると、聖歌隊の服のような。。。

 
 そんな独特のコスチュームで、

 中庭のハーブを採ってたりするので、

 かなり画になります。

 レストランのサロン自体も

 個性的な南仏らしさがあり、 

 中庭に向けて大きく切られたガラス窓からは

 無造作なようで、計算された美しい草花が

 まるで大きな絵画のように見る事ができました。

 黒い曲線のアイアンで縁取られたその窓は

 本当に印象的で、

 一人での食事も寂しくなかったのを思い出します。

 
 お料理は、

 一皿一皿に、その地の野草が使われ、

 体も心もほっとした気持ちになれるものでした。

 あぁ。フランスって、地方の特徴があって、

 シェフの個性も混ざって、

 本当に面白いなぁ。。。

 そう思いながらいただきました。

 さてさて、

 ここのレストランのチーズが圧巻!

 いろいろなレストランでチーズを見てきましたが、

 わたしが行ったレストランの中では

 ここが一番の品数でした。

 畳1畳分はあるかと思われるワゴンに、

 立体的に並べられたチーズたちは、数えきれない程!

 一気にテンションが上がり、

 身を乗り出して、ムッシュに質問攻め。。。

 10分位時間をかけてゆっくり選ばせていただきましたが、

 すでにお腹は満腹状態だったので、

 涙をのんで3種類位にしたのを思い出しますねぇ。。。

 フランス人達も同じ気持ちらしく、

 チーズのプラトーがやってくると

 皆目を輝かせて、身を乗り出して

 ムッシュと会話しながら

 ゆっくりじっくり選んでいました。

 こういう雰囲気、

 日本では無いなぁ。。。

 ”もうすぐ、帰国だぁ。。。”

 本当に

 帰国の日まであと10日足らずになっていました。


 今日も長文にお付き合いくださり、

 ありがとうございます。




 
 

 
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by ise-cocotte | 2010-11-04 11:35 | フランス道中記


小さな料理店店主の日記。
by ise-cocotte
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