コトコト日記


マリちゃん(その4)

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伊勢外宮前料理店 cocotte山下 店主です。

マリちゃん達のウェディングは、会場が決まって一安心。とはいかなかった。

マリちゃんは、ウェザインさんと会場とcocotteの間で挟まれて、どちら向いても一生懸命で疲れている様子だった。

私がいらん事言ったせいで、いろいろややこしい事になってしまったなぁ…と、本当にこれで良かったんかなぁ…と途中私は心配になって、ウェザインさんに聞きにいった。

”私はお節介が過ぎることがあるので、聞きに来たのですが、小川夫妻は本当は困ってませんか?
私が全力で料理したいと言ったばかりに、いろいろ難しくなってませんか?”

担当の吉原さんは、満面の笑みで即答してくれた。

”cocotteさんの料理を出したいというのがお二人の一番の希望なので、山下さんは遠慮なく突っ走って全力出しきってください!”

これを聞いて安心した。

やり切るぞ!

と。

やる気満々な私とは逆に、マリちゃんは不安でいっぱいだった。

ウェディングの詳細を考えなきゃならない段階で、自分達がやりたいウェディングとは?の迷宮に迷い込んでしまったみたいだった。

そもそもなんでウェディングパーティをやるのか?

ある時マリちゃんは言った。

”私達は、じゃないのがいい2人なんです”

何や?それ?

最初は意味がわからなかった。

聞くと、

”私達、こういうのじゃないのがいいよね〜とか、あんなのじゃないのがいいよね〜って、じゃないばかりで、こうしたいとか、これじゃなきゃっていうのが無い2人なんです”

これじゃ、ウェザインさんにプロデュースをお願いする意味がない…とマリちゃんは困り果てた顔だった。

そこでウチのスタッフの中の既婚者に聞いてみた。”結婚式どうした?すんなり決まった?”

スタッフのリエちゃんは、
”旦那がほぼ全部決めました”と言い

”え?そういうの花嫁が決めるんじゃないの?”

と聞くと、

”基本信頼してるんで”

と、さらりと言った。

”基本信頼してるんで”

この言葉にマリちゃんは更に頭を抱えることになった。

”ああああ〜。私、基本信頼してないんだぁ〜”

一同爆笑…マリちゃんらしい…

でも、さすがウェザインさん!打ち合わせであれこれ話しながら、2人をちゃんと納得の入り口まで連れて行き、腹にストンと落ちるところまで導いてくれた。

そして、マリちゃんと小川がウェディングのコンセプトにしたのは

”めぐりめぐってあたりまえ”

いろいろいろいろあったけど、今まで出会った方々に、

あたりまえに感謝したい。

特別変わったウェディングじゃない

めぐりめぐってあたりまえ。

そんなウェディングパーティにしたいと2人は決めることができたのだ。

そんなこんな日々を乗り越えての当日、

料理はと言うと、

野菜のテリーヌ伊勢菜園のブーケを添えて
小川夫妻が大好きな野菜たっぷりのテリーヌ
花嫁のブーケをイメージしたサラダを添えました

焼きなすの冷たいスープ
小川が伊勢に赴任して初めて入ったレストラン(cocotte山下)で初めて食べて心に残ったスープ

伊勢海老のパイ包み 空芯菜のソテー添え
列席者は全員県外からのお客様ばかり。
せっかく伊勢に来たんだからということで!

松阪牛のローストビーフ 宇陀金ゴボウ添え
せっかくなので、やっぱり松阪牛!
野菜バイヤーの小川一押しの宇陀金ゴボウを添えて

オペラ
小川夫妻のリクエストはチョコレートケーキ
これから大人の階段を登って行く2人に、
チョコレートケーキの中でも幾層にも重なった
味わいが大人なケーキ 洋梨のソルベ添え

まめもさんのハンドドリップコーヒー
スタッフが並んで一斉にハンドドリップ

そして乾杯は、ココファームワイナリーさんの”あわここ”
小川と初めて会ったあのワイン勉強会に講師として来てくれてたのはココファームワイナリーの西さんだったから^ ^

ワインも同じくココファームワイナリーさんの
農民ドライと農民ロッソ

やりきった。時間もぴったり!

私達cocotteメンバーは新旧合わせて12名、相可高校の生徒さん11名、総勢23名での料理提供だった。

私の人生の中で、今後こんなに大勢のスタッフを動かす瞬間は来るだろうか?

指示が次々と行き渡り、皆がキビキビと働くフロアを見ながら、あ〜気持ちいい〜と密かに思った。

いろいろいろいろいろいろいろいろありましたが、マリちゃんに感謝!小川に感謝!ウェザインのみなさんに感謝!相可高校の先生と生徒さんに感謝!列席のお客様に感謝!


マリちゃんが退職してから今日までの2年間ちょっと。

ある時言ってくれた言葉が胸に残っている。

”私は、今はシェフのお手伝いしかできないけれど、いつか、もっと力をつけて、シェフと対等になれる日が来たら、その時はシェフに力を貸せる人間として役に立ちたいね、と小川と話したんです”

って。

2人が忘れても、私は忘れないぜ!

2人といつかまた力を合わせて何かできる日まで!

お幸せに〜


長文お付き合いありがとうございます!













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by ise-cocotte | 2016-10-14 23:26 | 日々のこと


小さな料理店店主の日記。
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