コトコト日記


未来に続いていた物

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伊勢外宮前料理店 ココット山下 店主です。

まず初めは、私のソムリエナイフ。

今となってはもう、当たり前のようにそこにある物。

この子が私の元にやって来たのは14年前

フランスにいた頃だ。

サンボネルフロワという小さな小さな集落のレストランでお世話になっていた。

電車もバスもやって来ない、夜逃げすら出来ないど田舎の村に、

素敵なレストランがあって、

そこにお世話になっていた。

休みの日に、仲間達と一緒にシェフの車を借りて

1日かけてラギオールに出かけた。

正確には、ミッシェルブラのレストランに食事に行ったのだ。

レストランでの食事だけが目的だった私とは別に、

男子達は皆、ナイフを物色するのに熱心で、

何時間もかけて何本も高価なナイフを買っていた。

なんで男の人はこんなにナイフに情熱を注ぐんやろ?

不思議に思いながら、私も何か一本買おうかなぁ?と、ふらふら見て回った。

予備知識もブランド志向も無い私は、

見た目で一本のソムリエナイフを選んだ。

店の人にも、仲間にも、ソムリエナイフはソムリエが使うものだから違う物にしたら?

と、他の物を沢山勧められたけど、

不思議と、どうしてもソムリエナイフが欲しくなって、

その中でも、ナチュラルな風合いのオリーブの木を使ったナイフが一番気に入った。

何万本もあるナイフの中で、欲しいのはその子だけだった。

そして、使うあてもないソムリエナイフを買った。

今思うと、フランスで買って持ち帰った物は、ソムリエナイフと料理書だけだった。

そのナイフは、帰国後使われる事なく月日は流れたが、

5年後に、軽井沢でスーツを着て仕事をする事になり、

そのポケットに初めてそのナイフは収まったのだった。

それからは毎日何本もワインを開ける事になり、

その2年後にはソムリエ試験も受けた。

今ではもう、色もいい具合に褪せて、

一つ一つの動きも滑らかになり、

持っても特別な感じは全くない。

あの時、このナイフを買ってなかったら…

また、違う人生が待っていたかもしれない…

なーんて、んなわけ無いけど、

今もこれからも、大切なものである事は間違いない。

なんでか選んだものには意味がある気がする。

後付けだけど、未来につながる物だ。

このシリーズ、まだ続いていくかも…?

お楽しみに^ ^

今夜もありがとうございます。
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by ise-cocotte | 2014-10-09 23:10 | 日々のこと


小さな料理店店主の日記。
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